数稽古、検証が大切ということを前回の動画で記事にしましたが、
検証ソフトを使用した作業は面白くなく、早く実際のお金でトレードしたくなり、続かないかもしれません。
そういった人のために、仮に、優位性のあるトレードができるようになった時に、どのようにトレードで資金を増やせるかをシミュレーションしてみました。
かなり現実的な金額で考察してみました。よくある1億円を儲けるような検証ではありません。
月20万円安定して利益を得る場合
ほとんどの人はサラリーマンなどの兼業トレーダーと思いますが、本業の給料に加えて、月に20万円も安定して利益がでれば、億トレーダーを目指す方以外は満足ではないでしょうか?
条件は、一般的に可能性があるものを考えました。
ケース1(勝率50%)
・1週間のトレード回数は、6回
・ 勝率 50%
・プロフィットファクター(以後PFと記載) 1.50
・1トレード当たりの損切は、資金の2%
安定してPFを1.50で勝率50%のトレードをするのは、きちんと損切をして、メンタルも安定していないと難しいのですが、仮定とします。
この場合、資金はいくら必要か計算してみますが、仮に200万とすると、
1週間当たり
勝ちトレード金額 3トレード × 1.5 × 40000円 = 180000円
負けトレード金額 3トレード × 1.0 × 40000円 = 120000円
利益 60000円
1月当たり
6万×4週=24万円
となり、200万円の資金が必要となります。
もう少し勝率が高い場合は、ケース2としてみます。
ケース2(勝率60%)
・1週間のトレード回数は、6回
・ 勝率 60%
・プロフィットファクター(以後PFと記載) 1.50
・1トレード当たりの損切は、資金の2%
資金100万とすると、
1週間当たり
勝ちトレード金額 3.6トレード × 1.5 × 20000円 = 108000円
負けトレード金額 2.4トレード × 1.0 × 20000円 = 48000円
利益 60000円
1月当たり
6万×4週=24万円
となり、勝率が50%から60%になるだけで、かなり有利となることがわかります。
※これは、勝率を上げればよいといっているわけではなく、PFと勝率の関係が重要となります。
実際には、PFを上げて、勝率60%以上とするのは難しいと思います。
ケース1とケース2の考察
もっと多くの投資金額でトレードをすれば、もっと儲けられると考える方もいるかもしれません。
実際には、大金で投資をすればするほど、メンタルがもたないということが考えられます。
ケース2の場合、投資資金200万円で、1回当たりのトレードの損切を資金の2%としていますが、この場合、4万円です。
デモトレードの時と同じように、1トレードで4万円を躊躇なく損切しなければなりません。
仮に、投資資金を、5倍の1000万円とすると、損切額は、20万円となります。
1000万円の投資金額で、月に200万円の利益を安定して得ようとすると、数千円の損切と同じメンタルで20万円の損切ができなければならないことがわかります。
100万円を300万円に増やす場合
ケース1の場合
前提条件をケース1の場合として、複利で増えるという条件とします。
0カ月 100万円
1か月後 112万円 (+12万)
2か月後 125万円 (+13万)
3か月後 140万円 (+15万)
4か月後 157万円 (+17万)
5か月後 176万円 (+19万)
6か月後 197万円 (+21万)
7か月後 221万円 (+24万)
8か月後 246万円 (+26万)
9か月後 277万円 (+30万)
10か月後 310万円 (+35万)
10カ月後には、300万円です。
ケース2の場合
0カ月 100万円
1か月後 124万円 (+24万)
2か月後 154万円 (+30万)
3か月後 190万円 (+37万)
4か月後 236万円 (+46万)
5か月後 293万円 (+57万)
6か月後 363万円 (+70万)
5ヶ月後には300万円です。月の利益は50万です。
考察
長期的に安定して利益がでる手法・トレード技術を身につけると、複利で短期間に資金が増えていくことがわかりました。
今回のケース1の条件を再掲すると、
・ 投資資金100万円
・1週間のトレード回数は、6回
・ 勝率 50%
・プロフィットファクター 1.50
・1トレード当たりの損切は、資金の2%
といった、スーパートレーダーのような勝率ではありません。
きちんとしたトレードができると、月に20万円安定して利益を得ることができます。
逆説的にまとめると、
・きちんと資金の2%の損切をする
・PF1.50 の優位性のあるトレードをする
をせず、目先の金額を守って損切をしないこと、また、優位性のない根拠のないトレードは、長期的には、やめた方がよいことがわかります。
参考データ
あくまで参考として、ケース2の場合に2000万円、複利で増やす場合をエクセルで計算してみました。
ただし、実際には、複利でこのように増やすのは現実的には困難と思いますので、
利益がでたら、毎月出金して、同じ投資金額からスタートするのが、メンタル面では、理想ではないかと思います。
0カ月 100万円
1か月後 124万円 (+24万)
2か月後 154万円 (+30万)
3か月後 190万円 (+37万)
4か月後 236万円 (+46万)
5か月後 293万円 (+57万)
6か月後 363万円 (+70万)
7か月後 450万円 (+87万)
8か月後 559万円 (+108万)
9か月後 693万円 (+134万)
10か月後 859万円 (+166万)
11か月後 1065万円 (+206万)
12か月後 1321万円 (+255万)
13か月後 1638万円 (+317万)
14か月後 2032万円 (+393万)
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